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Gallery

2026/06/27ー2026/07/05 12:30-18:30
※ 会期中無休
※ 最終日 7/5㈰ 17:00まで

★ 作家在廊日 6/27㈯ 6/28㈰ 6/29㈪ 6/30㈫ 7/1㈬ 7/2㈭ 7/3㈮ 7/4㈯ 7/5㈰

路傍の神仙図

私は東京藝術大学日本画科を卒業後、中国美術学院(伝統中国画教育における中国最高峰の美術大学)にて山水画を学び、修士号と博士号を習得しました。現在は中国の大学 (山東師範大学美術学院)にて、中国画を教える日々を過ごしています。

私の最近の研究テーマは、色彩のある山水画です。中国の絵画というと水墨画のイメージが強いですが、実際には彩色画の歴史はより古く、唐以前の時代に遡ることができます。現在でも敦煌の遺跡などで観られる鮮やかな色彩の壁画がよく知られた例です。しかし唐の末期から、水墨画と彩色画は別々な発展を遂げてきました。青緑山水など稀に制作されつつも、今日の中国画は筆づかいと水墨を主体とした"筆墨"がその中心となっています。

一方、日本の絵画は奈良時代から現在に至るまで天然の顔料と墨を融合させて描かれ続けています。今日の日本画は、色彩の方向に発展していった成果であり、その反面筆墨による造形表現は失われかけています。

私は、東洋美術造形の髄である山水画の中でも、色彩豊かな唐以前の表現に着目し、現代日本画やコンテンポラリーアートとの共通性を探求しています。作品を描く際には、「現代における山水画とは何か?」 ということを常に自らに問いかけています。

今回の展示では、「神仙図」をテーマに制作しています。「神仙図」とは道教における理想的な世界を描く画題のことですが、 現代の日常の中にも、そのような境地を見いだせるのではないでしょうか。何気ない風景を見ていても、ふいにどこか特別な情景に感じることがあります。 壁の小さな剥落に、巨大な世界を感じることもあります。時に記憶の中の曖昧な景色が、色鮮やかな神仙境のように思われる時があります。そんな現実とも幻とも思える路傍の情景を、今回は「路傍の神仙図」と名付けて展示してみました。 ご高覧いただければ幸いです。

丸川直人
1989年 広島県生まれ。2012年 東京藝術大学絵画科日本画専攻 卒業。2014年 同大学院美術研究科修士課程日本画研究領域 修了。関出教授に師事。2015年より中華人民共和国に留学、林海鐘教授に師事。東洋画、特に伝統山水画の研究に取り組む。2017年 優秀学生として中国人民大会堂に作品を収蔵。日本においても、南画精華展にて大賞を受賞。2018年 中国美術学院中国画与書法芸術学院碩士課程 修了。2023年 同大学院博士課程 修了、博士(美術)取得。現在、山東師範大学美術学院にて中国画講師、京都芸術大学水墨画専攻にて非常勤講師を勤める。

路傍の神仙図

丸川直人 日本画 個展

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